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ドイツワイン エステイト
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Heinz Wagner ハインツ ワグナー
ザールといえばエゴン・ミュラーといわれるほどの長有名蔵と比べ、彼 ハインツ・ワグナーの名はまったく無名に近いものですが、彼ほどワイン造りにその身を捧げている人は、世界中のワイナリーを回りましたが、他にあったことがありません。畑仕事から醸造、セラー内での作業もすべて彼自身が行っており、彼の育てたワインは、どんな有名な醸造元と比べてもまったくひけを取りません。機械での作業が不可能なたいへん険しい斜面にリースリングのみを植え、その醸造法は頑固なまでに伝統的です。近年、ドイツワイン生産者の間で誰もがよりクリーンなワインを造ろうとハイテクにはしり、ワインからいろいろ複雑なエキス分を取り除いてしまう傾向がありますが、ワグナーは、彼の風味が弱まってしまうのを嫌い、昔ながらの製法を守っています。彼のワインは酸味が多すぎるという人もいますが、彼は「もし酸を弱めたら、果実味も風味も弱まってしまうし、なによりそんなことをしたら私のワインではなくなってしまう。」と言い、まったく妥協せず、まさに他の若い古典派のドイツワイン生産者のお手本となるべき人物といえます。
”Life Beyond Liebfraumilch"by Stuart Pigott より
ワグナーのワインの中でもこのラウシュの畑のものが最高です。この畑にはあまり岩が多くないのでワインに重さや深みが生まれ、デリケートで微かにスパイシーにしあがります。”Life Beyond Liebfraumilch"by Stuart Pigott より
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.Fritz Haag フリッツ ハーク
1650年よりブラウネベルクでワイン造りをはじめたハーク家は、以来ブラウネベルクで最も重要な生産者となっています。太陽の光を充分に吸収するあの名高いブラウネベルクの急斜面に5haの畑を持ち、年間の総生産量は、平均僅か5,000ケースというほんとうの個人生産者です。現地の専門家の多くは、ここのワインはエゴン ミュラーやJ.J.プリュムと同格とみられています。彼は造ったワインを、誰がどのように売るかということをたいへん重視しています。誰にでもいいから売れればよいとは、決して考えていないということです。ワインライターのスチュワート ピゴットは「良い生産者、よい畑と良い年なら良いワインができる」といっていますが、ハークは「良い畑と良い生産者ならば良いワインができる」といいます。ちまり、ハークがいうには、どんなに良い生産者でも良い畑を持っていなければ、決してよいワインはできないと考えています。フリッツ ハーク家は、ヨーロッパで有名な「ミシュラン」と肩を並べるレストランガイドブック「ゴーミヨ」の「’94ドイツワインガイド」で、ドイツワインの最高の生産者に選ばれ、今や誰もが認めざるを得ない存在となっています。ハークのユッファー ゾンネンウーワーの畑に行き、その驚くべき急斜面に立ってみると、その72°は急斜面というよりは断崖絶壁といったほうがよいと思える畑から、世界中捜しても類を見ないようなリースリングの芸術品ともいえるワインが生み出されるという感動的な不思議な気持ちになるといいます。
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Schloss Lieser シュロス リーザー
モーゼルで最も洗練された醸造家、フリッツ ハーク家の長男トーマス ハークは、ガイゼンハイムのワイン大学を卒業後、シュロス リーザーの醸造所経営を任されました。彼が最初に手がけた初めてのヴィンテージは、かつての知名度を再び表舞台へと呼び戻すきっかけとなりました。その後、年々彼の実力は発揮され、世界のワイン評論家や愛好家たちは彼のワインに次々と強く引きつけられています。トーマスは、'97年にシュロス リーザーの7つの畑と醸造所を買い取り、'98年にはV.D.P.のメンバーにも認証され、彼のリーザーへの情熱は今や止まることを知りません。ワインのスタイルには、世界で知られているブラウネベルガー ユッファー ゾンネンウーアで有名なフリッツ ハークワインを産み出している父、ヴィルヘルム ハークスタイルを想像させる洗練されたモダンさがありますが、リーザーの持つ土壌の特性が加わり、ゴージャスでアロマチックな独特の魅力も充分に味わせてくれます。ここ数年来ドイツワインのラベルには、「グーツワイン」(各醸造所が所有する類似した条件下の畑をまとめて同一品種で、1ランクに1種類のタイプのワインを造る。生産者・醸造所の名前と品種が主要な表示となり、それらの要素がワインの価値や品質への信頼を決定付ける)お呼ばれる表示方法がトレンドになってきています。トーマスはこの表示方法を先駆者として取り入れたばかりか、一般にはQ.b.A.又はせいぜいカビネットクラスのワインしかグーツワインとして扱っていないところを、7つのは畑のうち、ニーダーベルク以外をシュペートレーゼまでグーツワインとして醸造しています。彼の斬新的なワイン造りhの考え方は、将来ドイツワインを導く新しい力さえ感じさせるものがあります。
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Willi Schaefer ヴィリ シェーファー
モーゼルの輝ける新星(歴史はある)。1706年よりワイン造りをはじめtたシェーファー家は、モーゼル中流域グラッハ村にドムプロプストとヒンメルライヒ、ヴェーレンの村にゾンネンウーアあわせて約2.7haの畑を所有しています。ドムプロプストの急斜面の目の前に醸造所があり、非常に小規模で限られた量しかワインを造っておりません。シェーファーは「品質の良いワインを造ることのみ興味がある。」と言い切るだけあり、細心の注意を払ってワイン造りをしています。例えば醸造中のオリ引きでも、少しでも多く香りを残しワインに負担をかけないために、次の樽に移すときに泡をたてない、といったように完璧なまでに手をかけて造っています。彼のワインは、ワインライターのスチューワート ピゴットやロバート パーカー Jr.らに絶賛され、すでに入手困難なワインになりつつあります。売れっ子であり、葡萄がなる前にすでに予約で売切れてしまうワイン生産者の中でも少数派である彼は「世界に自分のワインが認められるのはとても嬉しいことですが、自分にとっては一日のうち、半日でも、数時間でも畑に出て働くことができることに何より喜びが感じられる」と言います。
この小さな宝石箱のような生産者は、印象的なフレーバーのあるワインで知られています。何人かの事情通がシェーファーに注目しています。シェーファーはとても小さな生産者ですが、おそらくグラッハの最良の生産者でしょう。ヴィリ シェーファーが
より有名なグラッハのいくつかの生産者と同じようには高い知名度を得ていないのに、しばしば最高のワインを造っているのは皮肉なことです。ロバート パーカー Jr. ワインアドヴォケイト
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Joh. Jos. Prum ヨハン ヨゼフ プリュム
モ−ゼルの最も著名な生産者のひとつで、プリュムという名前の最古の記録は12世紀に見られます。1842年、先祖の一人nヨドクス プリュムが、ヴェーレンとツェルチンゲンに日時計を作りました。所有する畑は、ヴェーレナー ゾンネンウーア(4.5ha)を筆頭にグラッハ、ツェルチンゲン、ベルンカステルの14ha所有しています。ほとんどがリースリング種で、できるだけ遅摘みにして葡萄のもつ性格を最大限に引き出すようにしています。良くない年でも微かに炭酸が感じられ生き生きとした味わいがあります。またたいへん長寿なワインとして有名でカビネットクラスでも飲みごろになるまでに5年はかかり、10〜20年は良い状態を保ちつづけます。まさにトップクラスの実力を見せつけてくれます。ゴーミヨの「ドイツワインガイド1996」では最優秀生産者賞に選ばれています。また、世界のワインの中で、プリュム家のワインほど長くキープできるワインはそれ程多くはないでしょう。
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Stephan Ehlen ステファン エーレン
1668年よりワイン造りをはじめたステファン エーレン家は、モーゼルの中流域のエルデンとレスニッヒの村にある約2.5haの自家畑を耕作しています。そのほとんどすべてが急斜面で、リースリングのみを栽培しています。地元の専門家たちは、1500〜1600年代のモーゼルなクラシックな味すじを守っている数少ない生産者である、と言います。11年前に背筋を痛め手術したエーレンも、今やすっかり元気になられ、相変わらずの厚い胸板と節くれだった大きな手は、彼自身がすべての仕事をこなしていることを実感させます。彼の所有するエルデナー トレプヒェンの畑はとても急な斜面であり葡萄が隙間なく植えられ大変厳しい農作業を強いられることが直感できます。
エルデナー トレプヒェンの畑においては、ステファン エーレンの右に出るものはいないでしょう。ワインと結婚した彼は、収穫期には年老いた母親の手を借りながら、殆ど一人で仕事をこなしています。生産量がすくないため、樽ごとのワインの世話が可能です。ワインだけにかかりきっているので、宣伝するとかいったことにまるで無関心ですが、彼のエルデナー トレプヒェンは、ワインのプロなら知っておくべきでしょう。 ”Life Beyond Liebfraumilch"by Stuart Pigott より
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Karl Erbes? カール エルベス
1967年、カール エルベスによって設立された醸造所です。カール エルベスは、34年前から現在にいたるまで、有名なクリストフェル ベレス家のケラーマイスターとしての仕事をもしています。所有する葡萄畑は、ユルルィガー ヴュルツガルテン(3.2ha)とツェルティンガー ヒンメルライヒ(0.5ha)、エルデナー トレプヒェン(0.3ha)、それら合計で4haで、それらすべてが非常に厳しい急斜面となっています。
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Meulenhof? ミューレンホフ
ミューレンホフの現存する最古の記録は1337年で、1990年よりステファン ユステンによってワイン造りが行われています。所有する葡萄畑は、エルデナー プレラートを筆頭にエルデナー トレプヒェン、ヴェーレナー ゾンネンウーアなど、4.25haのまったくの個人生産者です。伝統的にズースレゼルブは使用せず、醗酵を途中で止めて甘味を残しています。今でこそ、モーゼルの一流生産者の間ではあたりまえになっているこの方法も、実はミューレンホフがはじめて試みた方法です。1991年の「デカンター」誌においてトップ20にランクされ、ワインライターのスチュワート ピゴットはエルデナー トレプヒェンの5つの主要な生産者として、ロバート パーカーJr.の何年にも渡ってほとんど90点以上をつけています。他の生産者がうらやむような超一流畑のみを所有しており、もっと有名になってもいいと思う反面、そうなると価格が上がるのは必至ですから・・・・
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Licht Wergweiler リヒト ベルクヴァイラー
1964年にペーター リヒトによって設立され、現在はリア リヒト女史によって営まれ、すべての作業を切り盛りされています。所有する9.4haの畑はすべてヴェーレンとブラウネベルクの一等地にあり、いずれも急斜面で農作業はすべて手作業によらざるを得ません。適切なときに摘み取ることが必要なので、毎年決まった人たちに摘み取りを頼んでいるそうです。セラーには父親が特注で作らせた1100リットルと2200リットルの大樽があります。この醸造所のワインは海外においても高く評価されており、英国皇室、シンガポ−ル首相にも愛飲されています。伝統的なモーゼル中流域のスタイルをひたすら守り続ける数少ない生産者ですべてのワインに想像以上の生命力があります。残念なことに現在は廃業してしまいました。
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Grans Fassian? グランス ファシアン
グランス ファシアン家は、300年以上の歴史をもつグランス家とファシアン家の婚姻によってできました。1982年に現在の所有者ゲアハートが引き継いでから、元詰に切り替えました。所有する畑はトリッテンハイム、ライヴェン、ピースポートなど9haで、葡萄品種はリースリング(85%)、ミュラー・テュルガウ(10%)、けるなー(5%)となっています。ゲアハートの努力によりここ10年、以前はそれ程個性を感じることのない凡庸なワインから自分のスタイルを持ったトップレベルと肩を並べるほどまでの品質を引き上げました。
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Margarethenhof? マルガルテンホフ(ヴェーバー)
ヴェーバー家は、数世代にわたり、トリアー南側のターヴェルン村でワイン醸造に携わってきました。1986年に現オーナーのユルゲン ヴェーバーが父親カール ヴェーバーから引き継いだ後も高いにんきを誇っていました。
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