1998年、ワインが体に良いのだということがきっかけでワインブームが起こったようなもので

ワインと健康について

いつものパターンは、その勢いがとまると見向きのされなくなるのが常でしたね?

けれど、このたびは確かに、甘いはずの「赤ワイン」が思わず渋い、すっぱいを我慢して飲みこんだ人たちのなかにはワインの魅力に酔われた方も多くいらっしゃいます。

たしかに、それ以後健康に良いとされる成分(ポリフェノール類等)が試験管内外での生活習慣病(旧称・成人病)と関わる因子に対する効果の立証もされたかのようですけれど、あくまでもほどよい量が原則ということに変りありませんから、「ワイン飲み」の余禄と解釈するのが幸せでありましょう。

ただ、「健康」を目的とした仮のワインラヴァーの方たちのなかには「無添加ワイン」などに気持ちを惹かれがちで味や美味しさの感覚とは別の世界をお持ちの方も見受けられます。が・・・

フランスでおこなわれた調査によりますと、1日に数グラスのワインを飲むほうがビールを飲むよりも健康に良いという結果が発表されました。これは恐らく、ワインに癌に対抗する物質が含まれているからではないかと推測されています。この調査はフランスで3万6250人の中年男性(年齢は40〜60歳)を対象として行われたもので、データは1978年から1983年にわたって収集されたものです。

1日に1グラスから3グラスのワインを毎日飲むと血圧とコレステロールを下げ心臓発作を防ぐ事は、すでに証明され世界中に知られています。

今回のフランスでおこなわれた調査によると、適量のワインを飲む人の心臓発作による死亡率は、アルコール飲料を飲まない人より45〜48%低いということです。ビールを飲む人の心臓発作による死亡率は、アルコールを飲まない人に比べると42%ほどが低いという結果が出ていますが、ワインを飲む人の死亡率のほうが低くなっています。これは特に赤ワインに含まれている坑酸化物質が心臓病予防の作用をしているのではないかといわれています。

また、一般的にはアルコール飲料を飲むと癌にかかるリスクが高くなると言われていますが、この調査は、ワインに含まれるレスベラトロールという物質は癌の進行を抑制する以上の働きをするかもしれないと示唆しています。

一方、ビールを飲んでも、ワインを飲む人のように癌の抑制という恩恵を受けることは期待できないようです。1990年以前のビールにはニトロサミンと呼ばれる物質が含まれていたことから癌にかかる可能性があるというものです。その後、ほとんどのビールにはこの物質の含有量を低くしているということですが、この物質による癌発生は10年後までわからないというものです。

いずれにしてもアルコール飲料の飲みすぎは癌にかかる率を倍にするということが明らかになっていますので、ワインが体にいいからといって、飲みすぎることは決してしないようにと警告しています。また、アルコール飲料を飲む人は、飲まない人よりも喫煙者が多いということですので、たばこの吸いすぎにも気をつけましょう。

アルコールと運転能力

飲酒10分後、15%も動体視力が低下:酔いの自覚なくても危険

酒に酔って運転するのは危険だということは多くの人が知っている。しかし、ほろ酔いならばかまわないと考えている人もあり、さらに、酔いの自覚がなくなれば運転してもよいと思っている人があまりにも多い。その危険性を名古屋経済大学の浅井清朗教授に解説してもらった。

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ていたほうが御身の為とおもえます。

1995年11月5日「CBS」の’60MINUITS’という番組の中で「フレンチパラドックスの検証」が紹介されたことから始まった米国でのワインブーム。そして遅ればせながら日本では1998年後半から年末にかけて赤ワインがフィーバーしたというわけです。

*New Report"Resveratrol may act as an Anti-Cancer agent!"

多くのレポートはアルコールと健康の関係を、疫学的統計的な見地から検証したものですね。

*sb15章 ワインはガンと戦うか?

ワインはビールより健康に良い?from California Wineview

くれぐれも健康とワインについて他国の臨床結果を参考にする時は気に留めていて欲しい事があります。それは、日本人の多くはアルコールの分解能力が遺伝的に低いということです。ですから、あくまでも「そういうこともあるんだな」と、参考程度、または「きいたことがある」くらいにとめておいてください。鵜呑みにされて実施されても結果の責任はご自分で取られますよう・・・・・

動体視

力とは、通常いわれている視力(これを静止視力という)ではなく、動いている対象を捕らえる視力をいい、自動車などを運転するときに必要な視力である。時速30キロ時、静止視力の平均62%に低下する。中には静止視力が1.0のとき、動体視力が0.2と極端に低い人もある。また、速度がさらに速くなると、低下の割合も増える特性がある。図から分かるように、飲用十分後には飲用直前と比較して15%も低下、一時間経過しても元に戻らない。15%低下するとは、ある物体を視認する距離が百‡bであbであったひとが、ドリンク剤を一本飲むと十分後には85メートルまで近づかないと視認できないということである。また、この時の血中アルコール濃度は道交法のアルコール濃度基準の160分の1にもならなかった。いかに道交法のアルコール濃度基準が視機能の点では高い値であるかがわかったと思う。従って酔いの自覚の有無は、運転の不可、可の目安にならないことを知ってもらいたい。

運転するとき、飲酒しないのが原則であるが、やむ終えず飲酒した場合は、飲酒終了後ハンドルを握ってもよい時間(H)は、大ざっぱであるが次の式で計算するとよい。

H=2時間+3時間×日本酒に換算した合数

例 日本酒(1合=180ml)、またはビール大1本、またはウィスキーダブル1杯の場合、

H=2+3×1=5時間

この実験に使用したドリンク剤1本を日本酒に換算すると7ミリリットルである。杯一杯の量にもならない。従って酔いの自覚も全くない。ゆめゆめアルコールの影響を忘れないで欲しい。